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前回は「上半身の痛みと不調」についてご紹介しました。
今回は下半身について同じように痛みと不調の原因について見てみましょう。
下半身の痛みと不調の代表なものと言えば、「腰痛」「膝痛」あたりでしょうか。
この痛みや不調はいったいどのような原因・要因があるのかを知ることが重要です。
それでは、いくつかの例を挙げていきます。
下半身に痛みや不調を抱えやすい人
➀ 肥満
下半身の骨や筋肉は体重を支えており、身体の中でも負担がかかりやすい箇所です。
平坦な道を歩くだけでも膝には体重の3~4倍の負荷がかかると言われています。
もちろん立っているだけでもある程度の負担がかかるのは当たり前。
運動不足や食生活の乱れによる無駄な体重増加がいかに負担を増加させるかがご理解いただけると思います。
② 反り腰
お腹が前に出て、腰が反った姿勢になることを「反り腰」と呼びます。
腸腰筋という深層筋が緊張することで骨盤が前傾し、腰が反り背骨の自然なS字カーブが損なわれます。
この状態が癖づくことで腰に痛みを発生させるのです。
腹筋が弱くなってお腹がポッコリし、前に引っ張られてしまう方も要注意です!
③ O脚とX脚
O脚は脚の外側に、X脚は脚の内側に体重がかかっている状態です。
本来、足裏全体に体重がかかるのですがO脚・X脚はこれに偏りが生じてしまいます。
これが腰や膝、骨盤の歪みやむくみの原因にもなってしまうのです。
そもそも運動不足による筋力低下が原因になるので、しっかり筋力を維持することも忘れてはいけません。
④ 外反母趾と内反小趾
外反母子は足の親指が人差し指側に、内反小趾は足の小指が薬指側に向いた状態です。
まっすぐであるはずの指が変形するということは、足裏にかかる体重にも偏りが出てしまいます。
⑤高いヒールを履く習慣
これは女性に当てはまる習慣です。
ヒールが高い靴では姿勢を安定させるために腰が反りがちになります。
また、靴の形状からして足裏全体で体重を支えることが不可能ですので、腰・膝の痛みにつながります。
さらに、つま先がとがった靴の場合は外反母趾などの原因にもなってしまいます。
整体などを受けたい人に「上半身ではどこがつらいですか?」と聞いたら何と返ってくるでしょう。
きっと「首のこり」と「肩こり」が多いのではないでしょうか。
誰もが容易に予想できる症状ですが、ではなぜ首こりや肩こりが起こりやすいのか?
今回はそれについて見てみましょう!
上半身に痛みや不調を抱えやすい人
➀ストレークネック
本来、首は前方に向かってカーブを描く形となっています。
思い当たると思いますが、我々現代人はパソコンやスマホの操作が多いです。
パソコンの操作では顎が前に出ますし、スマホ操作時は極端な首の屈曲が発生します。
首の後ろにある頸部筋群が緊張していまし、首の自然な動きが困難になってしまう場合があるのです。
②猫背
脊柱が自然なS字カーブを描いていれば、正しいまっすぐとした姿勢になるでしょう。
ところが、世の中には猫背の人がとても多いです。
加齢や運動不足などにより筋力は低下し、顔が突き出て背中が丸くなってきます。
ストレートネックと同様、姿勢の悪さも原因になると言われています。
③目に疲れ
パソコンやスマホの操作がストレートネックの原因になるのは上記でご説明しました。
それ以外にも目の疲れにも多大な影響を及ぼします。
目を酷使することで、目の周りにある筋肉が疲れて緊張し、連動して首・肩のこりにつながります。
もともとドライアイの人は目が疲れやすいそうです。
④気温の変化(寒さ)
気温の変化によって身体のちょっとした対応にも変化が出ます。
例えば、寒い日は無意識に肩をすくめてしまいますし、肩・腕と内側にどんどん巻き込まれると思います。
この動作が緊張と生み出し、寒い季節の首こりと肩こりを誘発するのです。
⑤バッグを持つ習慣
バッグを肩にかけて歩くことがあると思いますが、皆さまは右と左のどちらに多くかけますか?
今日は右だから明日は左にかけようなんて意識している人はどれだけいるでしょうか。
ちなみに自分は学生時代から100%左にかけます。
右にかけても上手くかからなくてすぐにずり落ちてしまうんです。
重いものをかけるとそれを支えようとして、肩周辺の筋肉が緊張し疲労します。
「整体」とは文字通り「身体を整える」という意味として捉えることができます。
Ka楽Da楽では、整体やタイ古式といったボディケアを施術しておりますが、これは「治療」ではありません。
最大の目的は【不調の改善】【動ける身体の実現】でございます。
ですので、場合によっては施術を避けることもありますし、病院等をおススメすることもあります。
上記の記事も参考になるかと思いますのでご覧ください。
話しを戻しますが、セラピストはあくまでもお客様の状態を改善させることが目的とした施術者です。
施術前の分析で何かしらの病気と思われることが見つかっても、当然ですが診断することや治療させることはできません。
この業界、様々な資格や勉強法があるため、セラピスト自身もしっかりとした心持ちが必要だと考えています。
整体やタイ古式などのボディケアは、身体にとってとても良い効果をもたらしてくれます。
前回の記事でもざっと紹介したものがそれです。
しかししかし、お客様の状態によっては我々セラピストが施術をお断りする場合が実はあります。
それはなぜか? 危険だからです。
お客様の身体に何かあったら取り返しのつかない事態になってしまいます。
今回はその『禁忌リスト』をご紹介します。
お客様ご自身もこれを知っていることがとても重要だと思いますのでぜひご覧ください。
禁忌リスト
➀ 24~72時間以内に炎症(ねんざ・寝違え・ぎっくり腰等)が出た方
② 24~72時間が経過しても腫れが引かない方
③ 傷口がある方
④ 妊娠中の方
⑤ 飲酒をした方
⑥ 発熱をしている方
⑦ 異常なむくみがある方
⑧ 高血圧の方
⑨ 免疫系疾患(リュウマチ等)、腫瘍性疾患、出血性疾患、感染症疾患、筋委縮性疾患、心疾患など
⑩ 骨粗しょう症、椎間板ヘルニアなどの明確な診断をされた方
⑪ 骨折または骨折の疑いのある方
⑫ 医師から手術が必要と診断された方
以上12点をKa楽Da楽では禁忌としており、施術前の聞き取りなどで判明した時点で相談させていただきます。
もちろん、身体の状態を良好にできるように施術をしますが、セラピストは医師ではなく医療従事者でもありません。
ここをはき違えるセラピストではいけないと思っています。